学会概要
関東農業食料工学会は、(一社)農業食料工学会の目的である農業機械、農業機械化、農業施設及び食料・生物資源の工学的処理等、農業食料工学に関する学術の進歩発達普及に協力するとともに、本会会員相互の情報交換に努めることを目的として設立された学術団体です。
会長挨拶 令和5-6年度 第3代目会長 北村 豊
2023年度より2年間の任期で関東農業食料工学会の会長を務めることになりました筑波大学の北村です。はじめに,小職をこのような栄誉ある地位に選出していただいた会員の皆様に深く感謝を申し上げます。
ご承知のとおり関東農業食料工学会は,特に関東エリア(いわゆる関東一都六県と新潟,富山,山梨,長野,静岡の各県)において,農業機械・機械化,農業施設,そして食料・生物資源の工学的処理など,農業食料工学における学術の進歩と発展を促進するために設立された学術団体であり(ホームページより),会員数は239名(2023年5月)となっております。特にこの研究分野は,スマート農業の普及や食料安全保障の確立,持続的農業の発展など,現代社会における農業と食料に関する課題の解決と関連する学術・技術革新を推進するという非常に重要な役割を果たすものです。
しかしながら,当学会は現在,会員数の減少や関連する研究組織の再編・縮小など,さまざまの困難な状況に直面しています。本学会の過去から現在までの貢献や将来への使命を俯瞰すれば,このような課題の克服に向け,すべての会員が一丸となり,学会の存続と発展に取り組む覚悟を持つ必要があると考えます。
第一に,私たちは会員数の拡大に努めなければなりません。新たなメンバーを勧誘し,若い研究者や学生たちに関心を持ってもらうことが重要です。そのためには会員の制度を見直す必要があるかもしれません。また研究分野の近い学術団体との情報交換やネットワーキングの機会を提供し,技術・研究者同士のコラボレーションを促進することで,学会の魅力を高めていく必要があります。
第二に,私たちは学会の価値を広く社会に発信することも重要です。農業食料工学の研究成果や技術革新を,関連産業や政府機関,一般の方々に伝えることで,その重要性を認識してもらう必要があります。さらに,学会の活動や研究発表の場をオープンにし,広く情報を共有することで,学会の存在感を高めていくことが求められます。
第三に,私たちは学会内の連携と協力を強化しなければなりません。メンバー同士が知識や経験を共有し,お互いに助け合うことで,学会全体の力を高めていくことができます。セミナーや初学の会等の種々の活動を活発化させ,またジョイントさせることで,学会の結束を固め,共同で成果を上げることができるでしょう。
学会が直面する課題の解決は容易ではありませんが,私たち役員はそれを乗り越えるための熱意と決意を持っており,皆様とともに学会を新たな未来に導いていきたいと考えています。その結果,関東農業食料工学会はより強固な組織となり,農業食料工学の分野で一層の発展を遂げることができると信じています。
日本を3年あまり覆っていたコロナ禍もようやく明け,それ以前の日常が戻ってきました。皆様と共に伝統と革新を融合させる新たな一歩を踏み出し,関東農業食料工学会がより輝かしい未来に向けて進化できるよう,役員一同努力いたします。最後になりますが,学会の将来を担う全会員の皆様に対して,これからもご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。
令和5-6年度 関東農業食料工学会役員
賛助会員(R5.7. 1現在)
関東農業食料工学会の沿革
年月日 | 出来事 |
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S25.4 | 農業機械学会第9回総会にて地方支部の設立が認められる |
S40.4 | 関東・信越地区を含む農業機械学会関東支部の設立 |
S40.4 | 初代支部長就任 鏑木豪夫氏 (任期:S40.4~S43.3) |
S43.4 | 2代目支部長就任 安田与七郎氏 (任期:S43.4-S46.3) |
S46.4 | 3代目支部長就任 田原虎次氏 (任期:S46.4-49.3) |
S49.4 | 4代目支部長就任 細川明氏 (任期:S49.4-52.3) |
S52.4 | 5代目支部長就任 山中勇氏 (任期:S52.4-55.3) |
S55.4 | 6代目支部長就任 川嶋通義氏 (任期:S55.4-58.3) |
S58.4 | 7代目支部長就任 前田耕一氏 (任期:S58.4-61.3) |
S58.12.19 | 関東支部ニュース第1号発行 |
S61.4 | 8代目支部長就任 森嶋博氏 (任期:S61.4-H1.3) |
H1.4 | 9代目支部長就任 藍房和氏 (任期:H1.4-4.3) |
H4.4 | 10代目支部長就任 林尚孝氏 (任期:H4.4-7.3) |
H7.4 | 11代目支部長就任 八木茂氏 (任期:H7.4-H10.3) |
H10.4 | 12代目支部長就任 竹永博氏 (任期:H10.4-H13.3) |
H13.4 | 13代目支部長就任 小池正之氏 (任期:H13.4-H15.3) |
H15.4 | 14代目支部長就任 渡邉兼五氏 (任期:H15.4-H17.3) |
H17.4 | 15代目支部長就任 糸川信弘氏 (任期:H17.4-H19.3) |
H19.4 | 16代目支部長就任 大下誠一氏 (任期:H19.4-H21.3) |
H21.4 | 17代目支部長就任 行本修氏 (任期:H21.4-H23.3) |
H23.4 | 18代目支部長就任 志賀徹氏 (任期:H23.4-H25.3) |
H25.4 | 19代目支部長就任 坂口栄一郎氏 (任期:H25.4-H27.3) |
H25.9.1 | 農業機械学会の名称変更に伴い、農業食料工学会関東支部に名称を変更 |
H27.4 | 20代目支部長就任 細川寿氏 (任期:H27.4-H29.3) |
H29.4 | 21代目支部長就任 八谷満氏 (任期:H29.4-H31.3) |
H31.4 | 22代目支部長就任 松井正実氏 (任期:H31.4-R1.8) |
R 1.8 | 農業食料工学会の一般社団法人への変更に伴い、地方支部ではなく「関東農業食料工学会」と名称を変更し独立した学術団体となる。 |
R 1.8 | 初代会長就任 松井正実氏 (任期:R1.8-R2.3) |
R 3.4 | 2代目会長就任 芋生憲司氏 (任期:R3.4-R5.3) |
R 5.4 | 3代目会長就任 北村豊氏 (任期:R5.4-R7.3) |